2014年5月20日火曜日

日本の蔵王エコクライム・ヒル2014 ~3年分の風が吹いたよ~

[天気]晴れ曇り雨みぞれ
[気温]下10℃位 上0℃位
[風]3年分
[体重]62kg
[アクティビティ]レース

今シーズン最初のレースです。余り気負うところはなかったのですが、昨年の借りは返したいなぁ。

●前日
 愛知から遠路はるばるtarmacさんがこられるということなので迎撃体勢で捕獲。
 バーニャ、麦屋をサラリとまわり、ございんホールで受付を済ます。

 ブースが出ていたので少し見てまわると、ゴキソブースになかなか見られないマシンが。
ご本人はいらっしゃらないとのこと。スクエアテーパーのBBが気になります
その後、遠刈田を遊楽でもと思っていたところ、マツモヴィッチさんと出くわしました。地元民のくせに笹かまもらっちゃってすみません。実際食べたことないやつでした。
彼の地場吸収能力には毎回驚かされます。セミプロ級。

そして当たり前のように新楽に足がむくわけですが、店の前にオーラのあるマシンが無造作に置かれていました。一目見てピンときたわけですが、一応スポークを確認させていただきました。間違いない、とれたまさんだ。
店内に入ると食べてましたねー。思ったより元気そうで何よりでした。
情報交換しているうちに、「いますねぇ」という声とともに中国帰りのmatさんが。
今回かなりの強行軍だったということで、お疲れ様です。
ようこそ宮城へ。ニーハオ。
冷しかも蕎麦をいただく。ここんとこよく食べてるけど、何度食べても美味い。

後のチャンピオン3位である
相変わらずの旨味
座談会終了後、地元スーパーiYOUへ。なんでも売ってるわー。

明日はホームラン打ちたいです
で、地元の友人から怪情報が…。これが今日の蔵王山頂だというのです。
ははは、まさか、ははは。ゴクリ。
十字架かよ
まあ明日のことは明日考えればよい。ははは。ゴクリ。
ウィンドブレーカーは3枚用意しました。


●当日
 4:00起床。寒い。日が出れば暖かくなる感じはある。しかし曇り空だ。
 車で会場まで向かううちに日もでてきた。しかし上は酷そうだ。

 アップは実走で。青根との境まで登って終了。調子はものすごく好い。今週はずーとレスト。疲労は抜けている。レース前はこのくらい休むのがいいのかもしれない。

で、開会式の間はとにかく体を動かす。とかく下半身に気を取られがちだが、寒い時はいつも当たり前に動くところが固まったりするので、全身くまなく動かし続ける。乗鞍の教訓をいかすんだ。
寒いということで、錠剤のブドウ糖を2つ口にする。ボトルには赤コーラ。糖分が体温を上げてくれるかどうか知らないが、とにかくノックになるのはまずい。
仙北のライダーk倉さんに声をかけていただき、談笑してリラックスした雰囲気でスタートを待つ。

第一組4列目くらいからでスタート。昨年ポディウムの二人が居るようだ。よんぴーさんも見える。
ウォーマーは無し。持ってくるの忘れてた。
シューズカバーを履いたが、なぜかサイズがやや大きくなってて、逆に空気抵抗になりそうな風体。防寒にはなるだろう。滝見台過ぎで路面がウェットになったので、水を吸って重くなってしまったかも。こういうチョイスミスは運もあり、あとから考えると正解はあるのだけれども、その時の最善をつくすことが大切。

序盤
 滝見台までは割りとまったりな感じ、よんぴーさんが飛び出していった。希望的観測で後半で追いつければいいなぁなんて思っておりました。
とにかく滝見台までは抑えて。
苦手な序盤は集中して走れた。あっという間にビギナークラスのゴール地点をすぎる。
意外にもここで昨年ポディウムのお二方は後方へ。気温の影響かな。
代わりにゴーという音とともに有名なディスクの方他数名に追い抜かれる。

中盤
 つづらでは風は感じなかった。たしか。
 澄川(ホテル)を超えた途端に強風が。
 ああ、これが蔵王だよなぁ。ついに吹いたか。オオカミ少年と呼ばれて3年。待ってたよこの時を。
 くぬき地蔵の直登でうひょーと声がでる。ジフニータの方がホイールに乗ってもいいよという男前な提案をしてくれたので、遠慮なく付かせてもらった。車間3cm下ハンもってクライムする。ありがとうございました。
 ここまでディスクな方を前方に捉えながらの走り。
 よく考えるとこの風でよくディスクを操れるものだな。スタイルを貫くってああいうことなのだな。
 などと関心している場合ではない。追うんだとハッパをかける。しかし少し詰めるも、わずかな平坦区間で差を付けられてしまった。あれがディスクのヨーイングなのか。いや地脚の差だ。

終盤
 ワットがでなくなるのを感じる。まあ想定通りではあるので動じずに進む。
 寒くて両手の手首から先の感覚がない。電動でよかったぜ、へへへと思ってたけど何回かシフトミス。さみーなおい。風やんでくれよ。みんなもう十分わかったからさ。

 気付けば一人旅。というか濃霧で前も後ろもよく見えないので必然的に一人旅。
 コースは完全に頭に入っていたので、淡々とゲインしていく。
 長めの平坦路を過ぎて、いよいよ残り2km。
 左目が痛くなる。気温か?高度か?
 あー、よんぴーさんには追いつけなかったなぁと思いながら、最後の力を振り絞る。
 ここからは試走ができない区間なのでゴールがどこだかわからない。なんか左目もよく見えなくなってきて、ここはどこなんだぜ?
 と思ったら突然眼前に人が現れてゴール。目をパチクリさせて顏をガーミンにくっつけるようにしてタイムを見ると72min。あーかかってるなぁというのが印象。よくわからんけどね。

ゴール後
 手がかじかんでなかなか難儀。みぞれが降ってる。
 寒くて震えがとまらなくなる。走っているときは手のしびれ以外は感じなかったのだが。
 レストハウスは全部開放されていて、運営面での配慮を感じた。

 大尉さん、とれたまさん、熊代さん、よんぴーさん、マツモヴィッチさんとご挨拶できて、お互いをたたえ合う。大尉さんは何かと気を使ってくれる。あとエアアタックがよく似合っていた。アレが似合う東洋人はあんただけだ。

 下山では爽快ビタミンさんと一緒になった。忙しくて余り乗れてないとの事だったけど、顔がみれてなんとなく安心した。

 しかしまあ、知り合いだけでなく、みんなまったくもってよく登ったもんだ。驚嘆に値する。0℃だよ?
 我々果敢なライダー達は雲の中にいて、下界をみるとキラキラと光って見えた。飛行機乗りになったような気分だった。
レース後の開放感と相まって、全てがとても美しく感じた。私の子供のころからのイメージの中のあの世ってこういうところだと、ふと思った。

ああそうか、ここはプチあの世になんだな。

●レース後
 下山後の豚汁。最高に美味かったです。こっちが本物の天国。
天汁

 帰宅路、tarmacさんと千寿庵で蕎麦を食べて、いろいろ談じあう。勉強になります。

 論は論であり、実は実であるというのが私の物事に対する基本姿勢なのですが、まず論がないと始まらない。安心できないのです。安心というのはなんか変な表現ですが。
あと論がないと人に伝える(共有)ことが出来ないし、人から学ぶこともできない。

その後、再び麦屋。スコーンとドライトマト入りのパンが美味しかったです。
というかそれしか買わなかったので、全部美味しかったということになる。

スコーン(の枠を飛び出した旨さ)
ドライトマト入りなんとかパン。季節限定とのこと。

●リザルト
 1:12:21 男子D 8位
 242W

よく走れたレースだったと思う。着がよいのは寒さにやられた人がいたからでしょうね。
w/kgは4をきっており、驚きの低さなわけですがタイムはそこそこでした。
体重が1kmで100gぐらいづつ減ったのかな。。。
まあ、レース名どおりに、ヒルをエコクライムしたという落ちで。

お会いできた皆様、大変楽しい時間をありがとうございました。

●装備
 ハンドル  Ritchey Superlogic Evolution UD 38
 ドライブトレイン 9070系
 クランク ROTOR 3D+ 160
 シートポスト Thomson MasterPeace
 サドル Fizik Antares Carbon
 ペダル DA9000 右だけ4mm
 ギヤ 前 O,symetric 50-38 後Chorus 12-29
 タイヤ コンチコンペ22C
 

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