2013年3月10日日曜日

脛毛を風に揺らせながらいろいろ考える 2868kJ

Totals

Duration:7:48:46
Time Riding:6:12:43
Distance (km):141.91
Work (kJ):2868
Elevation Gain (meters):1388

[天気]晴れ時々雨
[アクティビティ]外練
[メニュー1]白石 蕎麦むらかみ


最高気温18℃の予報。
春の穏やかな日差しの中、南へ。
幻想でした。

地元で既に、なんですかこの雨状態。
ちょっと雨宿りしたけど、諦めて出発。まあ時間がたてば天気も良くなるさ。
だって18℃だもん。
山岳コース、雨は降ったりやんだり。ふと足元を見るとドロドロじゃん。
上は薄手の長袖ジャージ、下は3/4ビブ。
なんつたってあーた、18℃だもん。
手はデフィートの軍手。かじかみかじかみ。あーバーミッツさえあればなぁ。
寒い。俺にとってこの冬一番の寒さだ。18℃詐欺にあったよ俺。

息も絶え絶えで目的地の白石市にある蕎麦屋さん「むらかみ」さんへ。
駐車場で身支度を整えていると、ちょいワルなお二人から声をかけられる。
蕎麦がきぜんざいが美味しいから食べていけとのこと。
あと自転車って高いんだろ?200万位?と訊かれたので、いやいやまさか30万くらいですと答えたけど、まてよ総額だと…ごくり…積極的健忘症。

お蕎麦屋さん、よかったです。
とても小奇麗で気持ちのよいお店でした。
蕎麦は細打ちで、好み的にはもう少し太いほうが好きだけど、コシがあって美味いです。
品があるね。蕎麦湯も美味かった

そして蕎麦がきぜんざい。白玉が蕎麦がきでできてます。
これは美味い。つぶあんがつぶつぶで甘さ控えめ。
蕎麦がきぜんざい
なぜからっきょうがついてくる。美味い。

午後は更に大荒れという予報を無視しながら、最後になるかもしれない食事を楽しみました。
最後の食事にならないように気合を入れて帰らねばなりません。

雲がはけて雨はやんだので濡れる不快はなくなったんだけど、変わりに風の強さが増してるじゃん。
ふと足元を見ると剃っていない脛毛がヒラヒラと風に揺れてました。すっかり忘れてたわ。この長さなら脛芸できるわ。

帰りは日和って海側を帰ることにした。ちょうど時期的にもそれがよいだろう。
いままで行く気になれたかった場所に行ってみよう。あれから二年だ。

風は追い風と横風が混ざっている。
ちょうど後ろからの風になった時の威力と言ったら。0Wattで30kmということを初めて経験しました。
横風になるともうあれですよ、マキュアンの体当たりバリに乗らないと吹き飛ばされますよ。
でも何時間も走っていると暴風にも慣れるものだね。最後の方はかなり上手に乗れるようになりました。
突風が吹くときは、音→風の順できますよ。音って情報として大切です。

そして仙台空港から閖上、荒浜。
震災の爪痕だらけ。閖上、荒浜は仙台市で一番被害が大きかったところ。
ラジオで何百人も亡くなったと聞いて
「嘘だろあんなところに津波来んのかよ。誤報だろ」と思ったことを思い出す。

このへんはLSDの練習によくてちょくちょく来ていた場所。
初めてブルベを走ったときのコースの一部でもある。
自転車以外の思い出も沢山ある。

今は何もない。まっ平らな土地。道路があるだけ。
津波で倒された建物。それ以外は何もない。

こういう風景を眼前にしても依然として、言葉として表せない気持ちになる。
本当にあった出来事なのだろうか。現実感がない。何故なんだろう。
無力感とも違うし、絶望とも違う。かといってはっきりとした前向きな気持でもない。

まだたった二年前の出来事だもんなぁ。
そんなことしか考えられることができなかったけど、来てよかった。


海から我が家のある内陸に向かうと、そこは向かい風区間。
うおー。砂どころか小石が飛んでくる。まじでずーっとダンシング。

どこのバクダッドだよ

吹き飛ばされそうになりながら、ただただ一心不乱に自転車を漕ぐ。
体の痛みしか信じられない時がある。

いい練習になりました。
何度か大声で「ルーラ!」とつぶやきましたがMPが足りなかったのか何も起きませんでした。

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