2012年10月20日土曜日

ジャパンカップサイクルロードレース チャレンジレース2012

[アクティビティ]レース


【前日】
車のパンクから始まる遠征もある。
レッカー車で栃木までいってくれねぇかな?
左後タイヤに難あり

慌てながらも、そらネタきたぞと写真を取ろうとしてiPhoneを
ポケットから出したら落下した。傷だらけに…カーっとなったよ。
人は失ったものを取り戻そうとして更に多くを失う。

まさかDNSか。頭をよぎる。
ロードサービスの人がいろいろ探してくれて(私の車はいろいろ特殊です)仙台市内に1本だけタイヤがあるという

今回もまたいろいろな人にお世話になりました。明らかにみなさん職務以上のやさしさで接してくれました。
いつか私も誰か困っている人を助けようと思います。社会に流通しているのは貨幣や物品だけじゃないんですよね。

ということで22:00に宇都宮in。23:00にはベッドin。
餃子は明日にしようね。
Garmin500忘れたねね。(致命的ではないがパワーメータの意味ないね)

iPhoneの電源ケーブル忘れたねねね。(致命的だ。ライトニングケーブルは入手困難)
なのでこれ以降写真は少ない。


【アップ】
5:00。目覚めはよい。
ゆっくりと準備して6:30前に出発。
多分7:00チョイ過ぎに森林公園に到着。
一番会場に近い駐車場に停める。
隣の車の方々と話をする機会があり、ラッキーなことに地元の方がいたのでいろいろレクチャーしていただく。
以後、隆(仮名、30歳、TMネットワーク経験なし)さんと呼ぶことにする。
一番参考になった話は「餃子は、まさし。1焼2水」でした。
なるほど、まさし1焼2水かーと何度か復唱して頭に叩きこんで準備。(もちろんレースのね)

時間があるので1時間を目処にゆっくりアップ。
平坦を回り道して鶴カントリークラブからコースイン。
鶴は去年レース観戦で陣取ったことがあるのですが、登るのははじめて。
というか全コースはじめてだけど。
ぐいっと短く急に登る。15%くらいかなぁ。ここはなんかいやだなぁ。

そして下り後、短いホームストレート。その後ちょいと登って古賀志。
確かにきつい坂だけど、ヒルクライムレースの一部を切り取った感じなので苦にならない。
登りが得意じゃない人は落ちてくるだろうから、ニヤニヤポイントでもある。

頂上はよく映像で見る光景。去年上の林から観戦したなぁ。走るとこんな感じかー。

そして未知の下り。登った分だけ下る。
恐い。
こんなテクニカルな下りをレーズペースで走ったことないしぃ。
自分でも何キロでてるかわかんないしぃ。
なんか「ドンとぶつかってこい」とでも言わんばかりのマットがいたるところにあるしぃ。

下りきると平坦。若干のアップダウンがあるけどまあ平坦。
セブンイレブンを曲がりクィッと登る。

萩から鶴に行かずに(ハギでツルにイカずって知らない人には何のことだかさっぱりだろうけど)二週目のショートカットコースも走る。
この辺りは全体的に登り基調で、途中一つだけ小さな登りがある。ここが勝負どころなぁなんて考えて走る。

一度駐車場で止まってから、コース最終地点を走って受付へ。
受付後、駐車場に戻りゼッケンやプレートをつけたりして招集時間。
気温は朝のうちは相当寒く上下ウォーマーの上にウィンドブレーカーで走ってちょうど良い感じだった。
受付後は日が差してきて暖かくなる。一応ウォーマー類を付けて招集場所へ。

招集場所に隆さんと並んでいると、緑のチームが書き分けるように通ってきた。
顔見たことあるなこいつ…。
ライバルのサガンでした。フリーランで走ってたみたい。
突然の出来事に会ったら浣腸しようと思っていたことすら忘れ。口を開けて見入ってしまいました。
なんか丸くて小柄に見えた。スロバキア語で「そこチェコっとよけてスロバキア」って言ってました。よく聞き取れなかったけど。多分あたってる。

一番最後にイヴァン。目があったので「こんにちは」と声をかけると「チャオ」と返事。できた御人だ。
ちらっと僕のバイクを見ましたよ(ebayで落札した)チームリッキーガース!
おぉイヴァンのサドル高けぇなぁこんちきしょう!俺の顎まで届きそうな勢いだよ。

と一盛り上がり後、スタートラインへ。若干の登りを歩く(あるいは漕ぐ)のでフラつく。
コケる人がいたけど、すぐさま「落車!」と声が上がる。ここではいらなくね?

【レース】
隆さんと話しながらまったりしてると、あっというまにスタート。ヒルクライムよりロードレースは気が楽だね。ウォーマーは脱いで背中のポケットへ。水はボトル半分くらい。カヘクリートもつけたまま。ほんと気楽。
空は晴れ渡り風は微風。絶好のレース日和。

古賀志まではまあ普通に。古賀志ではやはりボロボロ落ちて行く。ここでCuoreのカッコイイジャージを前方に捉える。ああこのジャージ見たことある…。シクロクロスの@t_asakaさんじゃありませんかー。しかし登りでハァハァ行ってる時に声をかけるのもあれなので、声をかける代わりに華麗に抜き去る。軽い自転車のおかげ。

余りきつくは感じず集団の前の方へ。ヒルクライムの練習してますから当たり前ですね。頂上が見えたところでアウタへーシフトチェンジ!しませんでした。クランクがカラカラと回る。えええなにこれ。見下ろすとインナーとアウターの間にチェーンが落ちてる…。あいやー。この症状はアウターからインナーにチェンジするときには何度か経験あるけど、上げるときには経験なかったので焦る。ああ集団がみんな下界にテイクオフしていく…。
一度自転車を降りて手でかけようとするもかからない。焦るばかり。
仕方ないので押して古賀志を進む。ぬぉシクロクロスの人と接したばっかりにオンロードで押しかよー。
長いジャパンカップレースの歴史の中で何人いるかな?古賀志を自転車押して越えていったライダーは。

下りはじめてから、むんずとシフトでアウターに入れなおしたら無事チェーンが通常営業を始めまてくれました。ホッとする。
と前を見ると、あさかさん。抜かれとる。今度は声をかける。「あぁ?」と気のない返事で困惑模様。
よしっっと「軽い自転車の〜」と捨てセリフ吐きながら抜きつつ下りで加速。姑息。我ながら姑息。
意図的とはいえ変なタイミングで声かけてしまい、すみませんでした。

下りは恐い。全然乗れてない感じ。自分の限界スピードがどこだかわからん。なんか落車の音がほうぼうで響き渡ってるし「落車!」の声も恐い。なんか「着弾!」みたいに聞こえる。防空頭巾どこだー。

なんとか勇気を振り絞って下る。下りきって平坦区間に出ると先頭集団が見える。
20人くらい?追いつけそうな感じはするけど単独かよ。と思っていると後ろから続々と人が上がってくる。
ああそうだったね、自分、平坦も遅いんだったね。と思いながら前の方を走る。というか走らされてる感。どうぞどうぞのゼスチャーしながらチョロチョロする。
ああでも追いつかなきゃレース終わっちゃうよ。などと考えていると気づけば萩。

ココらへんで隆さんから声をかけられる。「追いつきました!」とのこと。
追いつかれました!なかなかやるじゃないか!UTSU!第二集団が形成された模様。

萩の登り(ここは試走してない)で集団の前へ。ジャンガジャンガジャンガジャンガ。
下って平坦。前に先頭集団が見える50メートルくらいかなぁ。
「回して行きましょう」と一人が声を掛けてくれる。「そうだそうだ!」という言葉とは裏腹に後ろに下がる。
しかしながら、どうしてもここで追いつかなくてはという焦燥感。
私を含む二三人で回して前を追う。他の人は脚がないのか。スカウターが欲しい!
まあ別にいいんだけど。

そして鶴へ。
どうも自分の脚を過信してたらしく、登り始めでヘロる。レース開始前から鶴は警戒していたはずなのにこのザマだよ。
登れない。いやー登れないよぉ。これがいわゆるロードレースでの坂かい。
第二集団からこぼれ落ちる。ああ。
単独で下りギャラリー前。しかしだこのほうが写真は撮られやすい。さすがのフォトジェニックっぷりを発揮したよ。

などと言っている場合ではない。
下ハンダンシングでストレート。は?と思う人はこのコース走ったことある人だねぇ。
そう、ストレート前の下りでブレーキングしてたわ俺。
去年レース観戦で女子の選手がこけてフェンスに激突してたのがフラッシュバックしてさ。去年は雨だったからね。
だからスピード死んでたんだわ。これもまたフォトジェニックテクニックの1つではあるのだが。

もう第二集団も崩壊している感じで二週目の古賀志へ。
登ります。この坂は登れる。たしか何人かパスして、慎重に下り平坦に。
平坦ではチームWADAの人が引く。オトコっぽいなぁ。自分は休み。
ペースが落ちてきたのでパスすると違うWADAの人が見えたので後輪に乗る。
セブンイレブンを過ぎて勝負どころに入っていく。

入りの登りで前へ出る。その後平坦で追いつかれ小集団。単独さんを抜きながら進む。

自分がどの位置なのかは全くわからない。
しかしそんなことはどうでもよくなっていて、ただただゴールを切望する。
最後の小さな登りで小集団を振り切るように踏む。

その後HotStaffな人に抜かれるも、残り1kmのところで抜き返す。
そこからはただただ踏む。
500m、200m云々かんぬん。もう距離感わからん。脚は意外と残ってるけど心拍が異常にキツイ。
曲がって最後のストレート下ハンもって自分なりのスプリント。後ろから来るかなーと思ったけど後ろは振り向かず、ゴールラインだけを見る。
ああゴールっ。

ゴール後隆さんと握手して健闘をたたえ合う。
あさかさんにもちゃんとご挨拶。お会いできて嬉しかったです。また来年会えるといいですねー。

レース後、そこにはいつものように「やっと終わった感」と若干の「もう少しやれた感」。
これはきっとヒルクライムもロードレースもシクロクロスもみんな一緒だろうなー。
いやーいい経験させてもらいました。力不足感は否めないけど、とにかく楽しかったです。
新たな目標もできたし、出会いもあった。
チャレンジしてよかったですよー。

著者近影

【リザルト】
第二グループ22位。トップからとほほの3分遅れ。


自転車はevo with ZTR340

p.s.
実はすぐに埼玉へ向かったので、餃子食べられませんでした。
クリテリウム祭りで宇都宮市街地に戻るのは自殺行為。いや逆に餃子屋空いてたかも…。
「1焼2水」が来年の新たな目標です。

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