2017年10月18日水曜日

ゲットザ朝日スーパーライン 4000kJ程(2017/10/08)

[天気]晴れ
[気温]20℃位
[アクティビティ]仙台(輪行)→左沢→月岡→月山→朝日→スーパーライン→村上→鼠ヶ関 200km程

自分が自転車に乗ることの原点は「どこまで行けるか」ということでした。
しばらくは、しょぼいツアラーみたいなことをやっていました。2000年初頭の話です。
行くところはほとんど東北内。
「速く」峠を越えると何かと便利(当時はたいがいは見積より多くの時間を有しました)なので坂を上るトレーニング(らしき)ものを始めたら、そんな競技があるらしいということでレースに出るようになり、もけけになりました。2008~9年のこと。

昨今はトレーニングおよびレースが主目的となり、当初の自転車の楽しみは表立ってこなくなりました。
時間を決めると、「速く」も「遠く」も同じ意味だということはみんな小学校で習ったろ?

思えば走力もついて、一日で移動できる距離も長くなりました。
今の自分が「どこまで行けるか」というのを具現化するとどうなるのか?

朝日スーパーラインという課題が数年前から私の頭の中をぐるぐるしていました。
この林道峠を落とすには実に様々な要件をクリアしなければなりません。

・走力(アプローチまで、そして長いダートの登り下り)
・時間(仙台からだと微妙に遠い)
・己のコンディション(レース期間中は調子をぶち壊すおそれあり)
・場のコンディション(生活道路の"せ"の字も受け持っていないのでいつもどこか壊れてます)
・エトセトラ、エトセトラ

「敏速に、愉快に、そして正確に」(ヴェサリウス)

計画立案遂行にあたってこの言葉を口ずさむ。

船形山友の会に声をかけてみると、KK隊長・かっちゃんの奇特な御仁が釣れました。連れましょうぞと。
このコースを走破するには様々な要件が必要になる。
弱音を吐かない友の会の中でも、特に弱音をはかない二人。経験も豊富だ。
機は熟した。
本当に小さな夢であるが、叶える時が来た。

Don't never give up

始発(6:10銭台発)の仙山線で旅はスタート。KK隊長はいきなり辛い工程となりすみません。

北仙台駅にて

何事もなく無事スタートし、山形で寒河江方面に向かうため左沢線に乗り換える。「あてらざわ」って読むんだぜ。

9:00前に左沢駅に到着

本日の相棒(通勤車)

自転車はダート(どんなんだか)を走るということで、クロモリ+リムブレーキの通勤車を使用することにした。ディスクブレーキのロードが一番と思われるが、輪行だと重いし、ディスク曲がりも恐い。
SalsaのPistraとう2009年位のモデルで、トゥルーテンパーXOプラチナム鋼管を使っているもので、素晴らしい乗り味の自転車です。
フォークはAlpha-QのCS-10(だったか)、カーボン脚の1・1/8incクロモリコラム。これまた非常によく曲がり、よく止まる。昨今のコラムを太くすると剛性が上がる云々はカーボン素材の話だということがわかる。このフォークは下1.5incのカーボンコラムとなんら遜色のない、十分な剛性が感じられる。
とても良く走る自転車です。ガチレーサーの人たちは興味ないと思うけど。
ホイールはFurclum Racing 5 LG SHCP(スーパーハイコストパフォーマンス)。
タイヤは死蔵していたコンチネンタル ゲータースキン28c。履かせてみたらなんか25cなみに細い。測ってはいない。

で、まずは月山越え。と簡単に書いたが、昔上った時はへーこらした超級山岳です。ピークがなく、尾根を走らせられる系なので堪える道。
新道は自転車が通れないので旧道をえっちらおっちら上る。
身体の調子は悪くないようで、そこそこのペースで上れる。その先にある道を思うと調子悪いとか言ってられない、というのが本音である。

まだまだ元気

月山からの下りは車が多くて恐い。
そして私が走った事があるなかでは一番長いノンストップダウンヒルだと思う。
下りきると朝日村。朝日村っていうのも全国に何個あるのか。いつか調べよう。

12:00位。イメージよりすこし遅い到着。
「成華」さんでラーメン。チャーシューがうまうまでした。

二色"チャーシュー"麺

ここで残り140kmという現実をしりビビる。
いやいや、最初から決まっていることだ。

天気は秋晴れ。やや肌寒いが、自分は半袖ウールジャージにビブショーツでちょうどよかった。

雲もダンス

いよいよ、山形県のはしっぺに近づいてきて、あたりが寂しくなってくる。
情報では山形側はオール林道。なかなかグラベルにならない。

どんどん人里離れる

しばらく走るといよいよ砂利道が始まるが、写真はない。
途中、アランヴェールに突っ込むドメスティックライダーのような勢いで、道の端ッペを走ったら、石にヒットしたようで後輪パンク。

頼れる二人にパンクを直してもらう。予備チューブが一本しか無いことに気づき話すと「なめてんのか」という言葉と共に穴を塞いでもらった。
一人だったらかなり不安に陥るところだった。

その後はダートを上る、上る、ただただ上る。
船形山よりはマシだと思うが、匹敵する疲労。
前日まとまった雨が降ったはずだが、道はスーパードライ(朝日だからか)だった。

ようやくピークの匂いがして、もう少しもう少しと声を掛け合いながら、走り、開けた場所にでる。

しょ、しょぼい
あー。
そ、壮大(写真ではわからん)

すんばらしい。
ちなみにピークの標高は1000m位。

遠く南方に見えるのは飯豊山脈かな?だとしたら飯豊を東西南北から見たことになるなぁ。と感慨にふける。
いままでいろいろなところを走ってきたけれど、今回のライドはその集大成のような感覚に包まれて、感激ひとしお。
われここに至れり。
いやまだこれからも全然走るけど。

で、下りは舗装路で一気に村上まで。。と思っていたんだ。
舗装路最高なんて思いながら下ると、1kmもいかないうちにダート!
ブレーキに不安があるので、下りダートはかなり憂鬱になる。

しばらく下ると舗装路。天国。
またしばらく下るとダート。地獄。
猿に励まされながら走る。

川と並走するようになって、舗装路が続くようになり一安心。
蛇を踏んでしまい、憂鬱になる。道に落ちているものは極力避けるようにしているのだが、疲労からか避けずに踏んでしまった。
すまんかった。

舗装路になってもなかなか下りにならない。
というか一旦下るが、上り返しが永遠続く。夢に出てきそうだ。
やっとこさ里が見えて人心地がつく。振り返ると鬱蒼とした森。あそこを越えてきたのかと驚く。



130km付近で最近寿命が短くなったガーミンの電源が落ちる。

新潟県村上の町(のはずれ)に入って、コーラ休憩。
時間が押している。鼠ヶ関(ねずがせきと読むんだぜ)まで50km。
山中で話したときは輪行もやむなしということだった。
自分はもう輪行しか無いべと思っていた。
が、かっちゃんが「なんとか行けそうだべね」とか言う。
K隊長も特に異議がない様子…。

なんでこんなやつらといっしょにきてしまったんだ。

移動する時は乗り物だろ、文明の利器だろ。普通。
船形山友の会憲章第一「Don't never give up.」をつぶやきながら走り出す。
憲章違反じゃないかと。

日没頃、ちょうど海辺の道を走ることとなった。

スンセット

素晴らしいシチュエーションではあるが、いかんせん疲労が酷い。
だけど疲労こそがいい思い出になるんだ。

予定より1時間30分程遅れで宿に到着。パンクのせいか。
宿は「マルイ」さん。小奇麗で立派な宿だった。こんなに綺麗にしておくのはなかなか大変だと思う。

ここまできれいな宿も珍しい
部屋の造りもいい
すぐに温めのお風呂に入り、晩餐。
ハタハタの刺し身とノドグロの焼きという、あまりお目にかからないものを食す。
全てが美味い。
おひつはあっという間に空になり、女将さんがびっくりしていた。

なにもかもが美味い

かっちゃんが近所のイオン(どこにでもあるな)で買ってきてくれたワイン部屋で歓談してからぐっすり眠る。明日は新庄まで走る(予定)。


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