[気温]10〜25℃
[風]往路+1、復路-3
[体重]62kg
[アクティビティ]グランフォンド
少し長いです。
喜多方から米沢に抜ける道の西側にすばらしい山々が見える。
喜多方あたりは平地(というか盆地)なので遠くに雲を携えてゆらゆらと幻のように見える雪渓は非常に幻想的です。仙人がすんでるのかなと思わせる風景。
東北の山々は一応知っているつもりだったけどそういえばアレなんなんだ?
単独峰ではないし、月山は方向が違う。
地図を見てみたところ飯豊「いいとよ」山らしいということがわかった。
はずかしながらごく最近の話です。。。
そう、正しくは「いいで」山です。はずかしながら。
奥羽山脈を背骨とすると肋骨みたいな感じの位置づけかな?
去年のK倉さんのFBで鳥類のこけしみたいな写真と共にライドの風景がありました。
「グランフォンド飯豊」という文字が。
ああ、あの山かーと思いました。そしてあそこ道通ってんの?と。
WWW練のWさんからも良いイベントだ、ぬるいイベントではないと太鼓判を押されました。
グランフォンドとはたまに聞くけどどんなもんなんだい?
チーズフォンデュとどっちが美味いんだい?
HPを見ると「信号が殆ど無い」と書かれてました。おお、良さそうだ。
個人的な好み?として信号機があるチーズフォンデュなんて美味しいわけないと思ってましたので。
よし参加しよう。
【前日】
14:00頃Wさんに迎えに来てもらって出立。
で温泉ですわ。蔵王温泉、実は物心ついてからは初めて入ります。
蔵王様のお怒りのせいでかなり商業的なダメージを受けているらしいので、みなさん行ってください。
泉質は硫黄と鉄が目立つように思えました。もちろん一級品です。
いい湯 |
あ、その前に山形上山をつなぐ有料道路(今は無料)にある「峠のまんじゅう」さんに立ち寄りました。自転車乗りのオーナーがやっているとのことです。
峠のまんじゅう(店名) |
梅パイ美味しいです |
パン屋さんで朝食を買い込み、今回のイベント主催本部である星輪店さんへご挨拶に伺う。
もちろんWさんの連れという立ち位置でです。
昔ロードマンを買った自転車屋さんを思い出す。
イベント前だからか次から次へとお弟子さん?が来店して大忙しな感じでした。
そんな中コーヒーまで出していただき、楽しかったです。
Q36.5のウェア(試着可)なども置いてあり、店構えとは裏腹に(失礼な)最新の動向もきっちり抑えていると感じました。
一番おどろいたのはオーナーさんの姓が星さんではなかったことでした。
(求ム:店名の由来)
夕飯は今回のイベント実行委員長?のH口さんのご案内でとんかつ「丸正」さん。
いやぁ美味いです。最近はなぜかとんかつを食べる機会が増えています。
かなりサンプルが集まりつつあります。とんかつ(ソースかつ含む)の優劣を左右する要素とはなにか?と聞かれたら、今のところ「肉」であると答えます。H口さんとの楽しい夕食後、ホテルに帰ってぐっすり眠れました。ごちそうさまでした。
丸正さん |
【当日】
予定5:00の前に4:30位に起床。
少しずつ準備をしながらまったりと過ごす。レースと違って気が楽だ。
気がかりは道を間違えてDNFのみ。。。
「えーと、コース図には確かなかったと思うんですが、広くて水が多いところ、海かなーもしかして日本海かなー?ここ。どうしたらいいですかね?」
なんてことにならないようにしないと。
看板が出ているとか。。迷うところはそんなにないとか。。
車でNAVIを使っても道に迷うアカウントがこちらになります。。。
6:00頃メイン会場につき参加人数の多さにビビる。
これが山形の一店舗を主催とした大会なのか?
この規模の大会を運営するには目に見えない方々の苦労がかなりあるはずだ。
人に迷惑をかけるような走りはできないぞ、と肝に銘じる。
規模がでかい |
今回の目標は
1.道に迷わない(のわりには特別な準備をしていない)
2.なるべくLT付近で走る
自転車のチェックをして準備体操。
ちなみにパーソナルナンバーはG69。
みなさんおなじみ(R15)の非常に覚えやすい数字だ!
こりゃイケルで。
ブリーフィングも(めずらしく)真面目に聞いて、スタート。
序盤平坦はよいとして、最初の上りでもかなり速い。
おお千切れそう。さすが不惑のGグループ。
下りでやっと前に出て、俺についてこい!
前出走の何人かを追い抜く。
しばらく走るとあの嫌な感じ。
道に迷う人はよく迷うので迷ったことを察知する能力には長けている。
早くもロスト・マイ・ウェーーイ。
しかも一人巻き込んでしまった。。。
ちらっと顔を向けると「道まちがえちゃったですね」とニッコリ。
す、すみません。
急いでコースへ戻るぞと掛ける。
前出走の何人かを追い抜くアゲイン。
やっと同組のK倉さんに追いつき、飯豊山を眺める余裕が。
す、すばらしい。
とんかつのおかげか全然お腹も空いてないのでチェックを受けてすぐにスタート。
無論道順について不安をいだきながら。
ところで脚はかなり軽い。一人で走っていてもかなりスピードが出ている。
風は感じなかったがあったのかもしれない。
おぼろげながら、この先で往路復路で別のルートをとり周回のような形になることを思い出す。
その刹那、奇跡的に「グランフォンド往路←」の看板が目に入り急ブレーキ。
あぶねー。またロストメンになるところだったわー。
そこからは確か山道なので一本道を登ればいい。
前出走の方を見つけ安堵。
ならば集中と思い黙々と上る。
た、楽しい。
何人かを抜くと「参加者の方ですよね」と声をかけられる。
サポートライダーの人だった。
噂にきいた沖縄140kmで優勝したNさんっぽいので聞いてみると、そうだとのこと。
先頭につく役回りらしい。
これで道に迷わなくてすむ。ありがたい。
峠のピークで第2エイド。水をボトルにいただきスタート。
ここからは一人旅的二人旅。
「サポートライダーなので引いたりはできません。すみません」とのこと。
もちろんそんなことは期待してなかったので「オッケー」と答えて二人の間のルール確認終了。
た、楽しい。
話していると非常に面白い男で自転車に関してもしっかりした考え方をもっていた。
きっとそういうものは星輪店さんで学んだものに違いない。
今は地元を離れて千葉にいるそうだが、サポートに駆けつけるところ(彼だけではない)からも薄っぺらい人間関係ではないということをが伺い知れる。
もしかしたら自転車店を超えた役割を担っているのかもしれない。
すばらしいロケーションをすばらしいライダーと走る幸運。
当然彼のほうがはるかに脚はあるので彼にとってはサイクリングなのだろうけど。
このコースについてかなり熟知しているようで「こんな景色は当たり前のことだったんですけどねー」と言っていたのが印象的だった。
そう、この景色は宝物だぞ。
そうこうしているうちに折り返し。
余りお腹もすいていないし脚もあるようだ。
梅干しをいただき酸っぱつ。(かけてますよ)
やや下り基調の後、難関のなんとか峠。
第3?エイド。
振り返ると絶景。ああ素晴らしい。
記念撮影後、バナナ2本分位食べて出発。
(書き忘れましたが写真ポイントではちゃっかりポージングをキメて写真をとってもらいました)
ここまでの間にスポーツようかんのチューブ1本と梅干しのみ。
気持ち悪いくらい燃費がいい。とんかつか?とんかつなのか?
そこからも幾つか峠を越えゲインしていく。
都度Nさんから解説があるので非常に助かる。
彼の走りは非常にスムーズで下りも速い。ダンシングもうまい。
180cm以上/70kg以上らしいし、海抜0mの千葉にいってからは上りが不得意になったと言っていたが、そんなことは全然なくかなり上れる。超オールラウンダーという印象を受けた。
恐らく上りスプリントやらせたらとんでもなく強いと思う。
スタミナも十分。レースを読む力もあるようだ。
将来210kmを是非狙ってほしい。
第4エイド(第1エイドの裏)前の平坦な道。
「牽きます」と言って彼が前に。
ここまで一緒に走ってきた、友情と受け取りました。
は、速い。
向かい風のなかグイグイスピードが上がっていく。
これが沖縄140を制した独走力なのかー。
おじさんね、少しだけ、ほんの少しだけヨダレみたいなものが出てました。
書いてて思ったんだけど、これもしかして俺にとってはマイナスだったんじゃね?
最終エイドでオレンジをいただき(最高に美味かった)
最後の峠を終える。
ここでNさんとはお別れだ。名残惜しい。
「ありがとう、楽しかったです」と言葉にして少し拳を合わせる。
ここからはNさんに(何度も)伝授された道順を唱えながらの単独走となる。
残り20km。
十字路がきたら右。
その後、国道に出たら左。
そして市街地が見えてきたら信号を左。
後は地方都市によくあるチェーン店街を抜けてAEONの手前を左。
AEONまで行ったら行き過ぎです。
別れる前に6時間が切れるか訊いてみたところ、最後まで踏めればギリギリ切れるかも!とのこと。
もう力いっぱい回しても200Wほどしか出ない。
メーターを見るのはやめた。
残り11kmの青看板を見てボトルの水を飲み干す。
ただただゴールを目指す。
道路には毛虫が這っていて避けるのが大変だ。
振り返ると雄大な飯豊山が見える。
あの山から見れば私も虫も誤差の範疇。進めよ進め。
などと考えているうちにいよいよフィナーレ。
AEONが見える。目の前に。。。
ああ行き過ぎてもうた。
通りすがりのマダムに、なんとか運動公園みたいなのって知りませんか?
と訊いてみるも知らないとのこと。
そりゃ「なんとか運動公園みたいなの」じゃわからんだろ。
ああ、万事休すかーと振り向いてみると、そこにスタジアムがあるじゃないか。でかでかと。
推定1800Wで煙を上げてゴール。
憧れの「おたかぽっぽ」(鳥類のこけし)を無事手中に収めることができました。
鳥のこけし「おたかぽっぽ」 |
折り返し時点で私に4分差だったらしく、順調にいけば追いつかれていたかもしれません。
その展開はそれで面白かったと思うので次回はそんな感じでお願いいたします。
その後、平安の湯で汗を流し、「なみかた」さんでK倉さんの足つりもんどりを合図に宴を開始。
Iさん、K倉さん、Wさんのジェントルメン(変態)と初めましてのK野さん、天童の自転車ショップCyclestaの女性社長、雇われ店長と豪華なメンバーで羊の肉をつつくという機会に恵まれました。
大変楽しい時間をありがとうございました。
聞いていた通り素晴らしい企画で、心底楽しめました。
素晴らしい出会いもありました。
走りの方も満足いくものとなりました。特筆すべき点はL1が26%というところでしょうか。
レースではないのでリザルトはありませんが、生涯1番の走りだったと思います。
運営、サポートのみなさまにはお礼を申し上げます。
最後に、クオリティ的に問題があり発表できなかった渾身のネタで終わりにしたいと思います。
いいとよ〜!(だから”いいで”だって)
自転車はこんな感じ。タイヤは乗り心地重視でPRO4 |
サマリーデータ(アップ含む) |
2 件のコメント:
H口です.露出度高めですが一スタッフでございます.
存分に楽しんで頂けたご様子,良かったです!
曲がり角の看板,幾つかは見落としやすかったかも.今後の課題にします.
スタッフライダーも今回のNのほか,山大自転車競技部のOBが毎年来てくれて大変助かっております.オッサンライダーでは先頭はムリですので.
あと,リザルト&写真も大会サイトで公開してます.レースではないので順位は全く重視していませんが,継続して参加している方には走力のバロメーターになるのかなと思っております.
いやーどもども。前夜からお世話になりっぱないでありがとうございました。
サポーターの方たちの働きはすばらしかったです。
正直プロのイベンターよりも上ではないでしょうか。
道に迷ったのは完全に自分の準備不足でした。だけど不思議になことにそれも含めて楽しめました。
自分のリザルトにもあまりこだわりはないですね。自分の走りをしたかっただけです。
レースでの実はそんな感じなので。自分が走れたかどうかは自分が一番よくわかります。
写真はこれから見させていただきます。
H口さんもアタック299存分に楽しんできてください。
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