2015年6月13日土曜日

ツール・ド・さくらんぼ2015 2300kJ

[天気]晴れ
[気温]30℃弱
[アクティビティ]サポートライダー

長いです。

Wさんからお誘いいただき、サポートライダーとして参加してまいりました。
自分はロングライド系のイベントには参加したことがなく、どのようなことを望まれているのか?がいまいちピンときませんでした。

事前に試走会、説明会が催されたのですが、住んでいるところからちょっと遠いので参加できませんでした。

そうそうツール・ド・さくらんぼは山形県の寒河江(さがえ)で開催されます。
日曜日の飯豊についで、一週間のうちに2回も山形に行ったわけです。

当ブログ恒例のイベント名ディスりなわけですが、「ツール・ド・さくらんぼ」、意味がわかりません。
ご存知の通り「ツール」とは旅を指します。さくらんぼを旅する。意味がわかりません。
「ツール・ド・サグウェイ(さがえ)」というのを考えましたので使ってください。

事前に説明会の資料をアップしていただけて、自分にしては真面目に読みました。
結構大変な役割だな。120kmも走るんか。
サポートするということは自分が120kmでヘロヘロになってはいかんということじゃないか。

4:00にWさんに迎えに来てもらい出発。
自分にどういったサポートができるんだろう?
普段そのへんを走っていてもトラブった人がいたら、まあ声をかけるじゃないですか。たぶんあれをやればいいんだ。
特に異性には積極的にに声をかけるじゃないですか?逆にトラブルをメイクしてまで声をかけるじゃないですか?あれだ。たぶんあの気持ちでやればいいんだ。
こうしてコンセプトは決まった。
 男性には「何も問題はありませんね?」
 女性には「何か問題はありませんか?」
という方針で行こう。

メイン会場となる、最上川ふるさと公園につき、チーム星関係者、Cyclesta関係者の方々とご挨拶。
ブリーフィングを受けてスタート地点へ。


サポートライダーのビブ。もう少し目立つといいですね
参加者数が1,000人ということで、人が多い。
そんな中、KMRさんに声をかけていただく。今回はご夫婦で参加とのこと。すばらしい。
こう書くと失礼にあたるかもしれないけど、なんとなく学生時代の部活の後輩のいいやつみたいな感じを受けました。好青年でした。実業団がんばってください。

だべってたらWさんから「さあ仕事だ」とケツをたたかれてスタート。
40人?パックの前にWさん、後ろに私。
スタート後7km(市街地を抜けるまで)は定速走行区間。
信号も多く、早々に集団は分断される。
沿道には応援する方々。応援され好きの私としては手を振りながらの走行。た、楽しい。
で、ロストですわ。
またかの声、聞こえます。
しかし今回はただ(参加者に)付いて行っただけなので、まったく責任ございません。
サポートライダーとは?

参加者の中に道に詳しい方がいて、どうやらメディオフォンド(60km)のコースを進んでいるようだとの声。我々はグランフォンド(120km)。
ここまでの道の間に分岐があり、警備員が間違った方に誘導したのではないかとのこと。
ふむ、そういうことか。
その方の言うことには、こっちの道を行けば戻れると指をさす。
たまたま居合わせた歩哨の係員はまっすぐ行けと言う。
おそらく我々をメディオフォンドの集団と思っているのであろう。
我々はグランフォンドなんですが?と言ったがピンとこない様子でした。
むずかしいクラス名はあまり良くないかもしれません。

道に詳しい方の意見に従い、グランフォンドのコースへ無事合流。
「みなさん、よかったですねー!」と俺。
サポートライダーとは?

可能であればこの区間はパレードのようにして、本格スタートは参加者駐車場あたりにすればよいのではないかと思います。

これからは山道に。まずは小さな山を登ります。
途中、後輪がスローパンクの方を見つけたので「後輪がパンクしてます、何も問題はありませんね?」と声をかける。はい、男性でした。
もちろん問題あるとのことなので、パンク修理体制に入ろうかと思ったところ
他のサポートライダーが「もう少し行けばエイドなので、そこにポンプがある。そこで修理すればいいのでは?」とナイスサジェスト。
「そうだ!そうだ!」と俺。いい仕事しました。彼が。

第1エイドでパンク修理をチラ見して、きちんと自分でできそうな方だったので一安心。
いまいちエイドの世界観もわからなかったので、サインしてすぐに出発。バナナかなんか食べたかな。
サインとはなにかと言うと、サポートライダーがエイドに到着した時刻を書く紙があり、そこに時間と自分の番号を書きます。来年の為のログだそうです。


天気最高
ここからは迷うようなことはありません。なぜならずーっと人が前方にはしっているから。
途中エイドで配られていたペットボトルが落ちていたので回収。などと細かい手柄にもならないことを書いてここまでの不手際をごまかしたいと思います。

で、葉山という山を登ります。
本格的な登坂を前に新緑の中を走ります。すばらしい景色。







本格的な登坂開始。葉山のピークは800m。しかし勾配がきつい。10%越えも随所に現れる。
ここは少し真面目に上ることにしたんだけど、暑さもありかなりまいりました。
参加者のみなさんも押してたりしました。き、厳しい。

ピーク

少し下って、エイド。
おにぎり、竹の子汁などをいただく。
そうそう、お前サポートのくせに何食ってんの?という声が聞こえそうですが、このイベントはサポートライダーも補給を受けられるんです。
自分もサポートライダーマニュアルを見るまでは知りませんでした。
しかし禁止薬物(食べてはいけないもの)があって、覚えているところでいうとクレープ、ウィンナーはダメでした。あとなんだっけかな?間違えて食べてしまったかもしれんなぁ。

炊き出し風景
葉山の無料休憩所
ここで machuiさんにばったり会いました。レースとは違ってリラックスしている様子でした。笑顔。
ここまでの行程でむくむくと湧き上がってきたのですが、このイベント当初考えていたよりも、ものすごく楽しいんじゃね?
Wさんも同じことを感じていると言ってました。

ここからはダウンヒル。
こちら側が表葉山と呼ばれているそうで、9月末にヒルクライム大会が催される模様。
すばらしいロケーションなので興味ある方は是非。

安全走行で下ります

途中さくらんぼ農場などがあり、沿道でさくらんぼをいただきました。美味しいです。

すずなりだわ
下りきって月山方面へ頭を向けて、広い国道を走ります。
トラブルを発見。
「何か問題がありますか?」でした。
チェーンが落ちてフレームとチェンリングの間に挟まった模様。
ビニール袋が落ちていたのでそれを手にかぶせてチェーンを掴み、じわっとチェーンを元に戻す。
変速も問題ないか確認。問題なし。
お礼を言われましたが、役割なので当然のことをしたまでです。
やっとまともな仕事ができて、嬉しかったのはむしろこちらの方です。
いいえ、異性はまったく意識しておりません。

月山(方面)へ。月山は上りません
しばらく走るとまたまたトラブル車両あり。
Wさんともうひとかたのサポートライダーが対応中。
聞けばスポーク折れとのこと。見ると完組のきしめんスポークが真ん中で破断してました。
残念ながらリタイアとのことでした。
完組はスポークが折れると大きく触れますね。

途中の川ダム
川ダムの上
寒河江川ですよね?
ここからはダラダラと上ります。
ここから20分ほどダンシング縛りで上ったりしました。
前方にテレビカメラを積んだ車両が走っていて、あたためていたコンタドールのモノマネを披露するなど。
これも職務の一つです。

月山湖(寒河江ダム)につき、噴水が出迎えてくれるはずが、若干間に合わず。
コンタドールのモノマネなんかしてるからだよ。

月山湖
やや低めの噴水
エイドで冷たい蕎麦などをいただき、下りまぁす。
自分的にはこの辺りが一番疲れていたか。スタートから60km。
葉山で脚が削られた模様。

ここは長いトンネルがあり歩道を走る。道が悪くかなり危険と感じました。
大きい事故が起きるとしたらここかもしれません。

下りのトンネル。道も悪い
すばらしい眺め
右手には月山
気持ちのいい道

県道に下りて左折。大回り周回の迂回に入ります。
寒河江川沿いに走る。

前のエイドでサポートライダーのチェックシートを見ると、前の人と時間が開いている。
たしか40分くらい。
これではトラブルが起きたライダーを長く待たせることになるので、詰めておいた方がいいと判断してペースをあげます。

第4エイド?ではちょろっと休憩してすぐに出発。
サポートライダーはエイドには5分はいなくてはならないというルールがあります。
あとウィンナーは指を加えて眺めてなければならないというルールも。

傾斜はないけど長い上り。大豆森山というのでしょうか。二番目に高いピークですがアウターで上れます。(リア14-27)

この区間は仙台から参加した知人を見つけて一緒に走りました。
宮城からは250人ほど参加エントリーがあったようです。

その後、細い下り。要注意ポイント。
のちグワーンと下る。気持ちいい。

宮城ではこういう”山のむこうに山”みたいなコースは作れない。
これがグランフォンドの醍醐味というものなのでしょう。
下りきってエイド。柳川という温泉。
震災で温泉がでなくなったんだけど、掘り直して無事復活したとのこと。

宿泊施設
こぢんまりとした宿泊施設があって、なんか泊まってみたい気がしました。
唐揚げ、きゅうり、温泉卵をいただき出発。
唐揚げは禁止薬物じゃなかったですよね?

すぐにトラブル車両発見。
チェーンステーの二股のところにあるネジがとれかかっているとのこと。こんなところにネジがあるとは。
別の参加者が一緒にみてくれていた。

タイヤに干渉していたらしく、下りでパンクの危険性があったと思われます。
ご自身で気づかれてよかった。
TVクルーがちょうどいて何があったのか?など取材してました。
そこには、きっと何もせずにアホ面で様子を眺めているサポートライダーが写っていたことでしょう。

ここからはWさんと前後して走るような感じに。
参加者の中になかなか速い人がいて、トレインを組んだりしました。

最後のエイド、ワイン場へ。
少し上りがあって、そこではいつものWWW錬のような形になりました。

少し本気で走ります


で、ワイン城エイド。
ワイン城
美味しいブドウジュース(飲み放題)をいただきました。
あとスモークナッツというのがすごく美味しかったです。
私は初見でしたが、酒飲みのみなさんはよく食べるのでしょうか。

私は普段は補給はあまりしないので、ここまで走ってお腹いっぱいで少し気持ち悪くなりました。
全てのエイドで食べる必要はないですね。金も払ってないくせに。

ここから10kmくらいシャーッと走って無事にゴール。

ゴール後、メイン会場内にある温泉施設でお風呂。
外見はよくある温泉施設なのですが3つ源泉掛け流しがあり、どれも本物という実力派でした。
山形の温泉をなめてはいけません。なめたらしょっぱかったです。

ジェラート食べて、物産展でお土産を買って、肉そばでも食べますかということになり、Wさんオススメの定助そばやさんへ。
あまり美味しい肉そばというもの食べたことがなかったのですが、本場山形のはやはり違いました。薄味でも味に奥行きがあり、醤油でごまかしたりしない本物でした。
山形は個性ある食べ物がたくさんありますね。


尾花沢スイカの干物


定助そばやさん

冷たい肉そば

今回はじめてサポートライダーという職務をおってイベントに参加したわけですが、思いの外楽しく走れました。イベントの内容自体もよいと感じました。
昨年は豪雨にみまわれ、どちらかといえば悪い噂が耳に入ってきたイベントだっただけに、今回にかけるスタッフのみなさまの意気込みは相当なものだったのではないでしょうか。
コースもとてもよくできていてまた走りたいと思いました。
道に迷った-100点、パンクを指摘0点、チェーン落ち対応2点、ネジ締めを見守る0点の合計-98点という驚きの悪い数字だったため、来年リベンジしたいいです。せめてマイナスを0まで戻したい。

お誘いくださったWさんありがとうございました。




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