2019年7月15日月曜日

ニセコクラシック 2019(2019/07/07)

[天気]晴れ
[気温]23℃ほどだが朝は寒い
[風]日本海へは強い追い風日本海から戻るときに強い向かい風
[体重]61kg
[アクティビティ]レース140km

●前日まで
今年も勝負の7月がやってきて、ニセコを無事に迎えることができた。
実質トレーニングとして乗り始めたのは5月くらい、短期間で仕上げればならない状況かつ強度、ボリュームともに無理はできない。転倒を一番恐れていたし、リハビリにも時間を割かなければならない。
で?それが何だというのだろう。
チャレンジすることに毎回違いはないし、状況が同じ年など無い。その時やれることをやって事に臨む。それが趣味で楽しむということだ。

以前から自分は周りの人に「速くなること自体は大した意味がない」と語っていた。
それは負け惜しみとか強がりとか、もちろん自分が速いとか言いたいわけではない。
人にはいろいろな条件があり、その条件の中でベストを尽くすことに意味があると思っている。
でなければ、ツール・ド・フランス(一例)で優勝でもしない限りすべてが無駄な努力ということになってしまう。
線引は自分ですればいい。人の線引で自分を評価することはもったいないと思っている。
私が尊敬するアマチュアサイクリストの方々は皆、どこかこのような考えを持っているように思えてならない。
もちろんリザルトにこだわるというのも重要なことではあるが、どうやってそれを取りにいったのか?ということのほうが私は興味を抱くし、心を動かされる。

前途の考えを行動で指し示すためにも、何がなんでも自分は今年レースを走らなければならないと思った。7月のレースを。

長いミドル走をすることができないため、インターバル走で効率よく負荷をかける作戦で準備した。
が、直前の泉ヶ岳のタイムが振るわず。あきらかに登坂能力が例年よりも低い。体重は軽いがスカスカな感じ。
特にシッティングがだめで、トルクがかからない。特に右足が。
そこでスタンディング(ダンシング)を駆使して登坂するという新たな登り方を模索した。
ある程度手応えがあったが、スタンディングからシッティングに移るととたんにスピードが落ちる。
去年の経験からこれではおそらくパノラマラインで千切られるだろう。

ということを考えつつ、北海道へ移動。
今年はJAL。空いてて手続きが早くていい。
なお機体はブラジル製らしい。

鶏肉といえばブラジル

懸念(期待)していた髄内釘が金属探知機では鳴らなかった…。残念。
これじゃサイコガンも見つけられないじゃないか。大丈夫なのか。

今年はかっちゃん、トモフミさんと3人宿。
いい部屋だった
らんぷ亭でたらふく食べる。トモフミさんも元気そうで何よりだ。
あいかわらず美味い
今年初レースということもあってか、珍しく寝付きが悪かった。

●レース
4時起床。あまりお腹が空いていないけど、無理やり食べる。
スタート前例年の如く寒かった。
K口さんに偶然あって、「今年は各クラスを1つにするらしい」という情報を得る。

滞りなくスタート。
審判者がスピードを落として、周りが抜くのをためらう。K口さんから聞いていたとおり、合体させるんだな、と思った。知らなかったら結構慌ててたと思う。ありがとうございました。

そこからは割とカオス。
自分の周りでは落車は見なかったが、路上に600人以上が居る状況は、世界でもあまり類を見ないレーススタートではないだろうか。ツールだって200人だぜ?
とにかく転ばないことだけを気をつけて走る。
坂が来ると詰まる。アクチュアルスタートの手前で詰まったので、結構抜いて前へ行く。
周りもかかり始める。
そこからは必死。船形山友の会の面々も見える。
この区間が20minのベストを記録していた 。いつもはパノラマライン絡みなのだが。
30min、40min、60minはパノラマラインがベスト。とても興味深いデータだ。

ホットポイントを過ぎて、パノラマラインに入る。
自分のペースで上るが、周りの同じクラスの上れる人に遅れてしまう。
しかし焦らず、へこたれず、諦めずに上る。
今年は一番長く感じた。ただ10人くらいの集団で上れたのでそこはよかった。
集団で下って、そのまま平坦路へ。
これでほぼレースの順位は決まる。20番台かなと思った。
平坦に入って補給するが全然喉を通らない。ジェルですらむせる。
頼みの月餅もだめ。
軽い気持ちで持っていった、おにぎりを食べてみたところ、するする喉を通った!ただ適当にビニール袋に入れただけなのでビニールを引きちぎって食べたところ、ビニールも食べてしまった。
でもこれは今後の補給策にいい材料となった。いろいろやってみるのはいいことだ。

いよいよ三段坂。
上りはじめはいつも遅い。そして内転筋が攣りそうになった。
ここで伝家の宝刀、スタンディング。
の、上れる!足攣りもなくなった。
ああ、練習してきてよかったー。

おそらく例年よりも楽に上った。そこまでの工程が例年と違うのでなんとも言えないが、とにかく三段坂は一番上れた。

あれほど辛く長く感じた三段坂はあっという間に終わって下りに入る。
例の落車現場をやり過ごし、ゴールを目指す。

ゴール前5kmで大きな集団に入ると同じ色のゼッケンの人が5人前後居る。
ああ、ここが大陸棚だなと思った。
レースリザルトには必ず大陸棚があり、そこは人が密集している。
ここで番手を取る、と思い。前は引かないで最後尾付近を走る。
驚いたことに、女性が一人いる。集団内でも奥せず走っていて惚れ惚れしてしまった。もちろん速い。

で、ゴール前の坂、よしここだ!と掛け始めたが、まったくかからず。
ああ、脚が終わっている。
いつものレースならここからなんとか振り絞るのだが、まったく力が入らなかった。
と同時に「よく走ったな」という気持ちが沸き起こってしまい、闘争心がゼロになった。
一応右に曲がってからは下ハンを握ってスパートするも番手は取れず、むしろ離されてゴール。
ハムが攣って動けなくなる。
思わず口から出てきたのは「自転車レースって素晴らしいな」という言葉だった。
自分でも何を言っているんだろうと思った。
でもそれが今回のチャレンジの率直な感想だった。
絵画のような羊蹄山
●リザルト
 4:14'50"  Age45〜49 30位

●装備
 F52-38、R12-28
 それ以外は去年と一緒。
 フロントはこれでいい。リアは11-30がいい。

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