第28回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍（2013/09/01）

乗鞍。これなんて読むの？なんつってた私もついに参加することになりました。
乗鞍コロナ観測所が気になってね。
ところで、全日本？

【前日】
前日の前日つまり金曜日に半ドンして洗濯物、バイク整備、その他、勢い余って散髪まで済ま
せて20:00には寝た。2:00前に起きて3:00頃出立。

それからは移動のち移動のち移動。行きのほうが地球の自転の影響で早くつくからさぁ（海外旅行TIPS）みたいな距離感。

横川パーキングにておやき食べて、10:30頃、松本にイン。
予定ではもう少し遅く入って、浅田さんあたりで蕎麦るところだったけど11:30開店ということで会場へ向かうことにした。

ふと調べると、いがやさんという蕎麦屋さんが乗鞍高原にある。
時間もあるし寄って行こうではないか。

蕎麦らしい蕎麦でした。
何故か蕎麦おやきをサービスしてもらいました。ﾁｨｽ。

いがやさん。おばちゃんがやさしい。

乗鞍は前日試走できないことを前日に知り、何もすることがなくなる。

乗鞍観光センターまで来てみるともう人山の黒光り。
人がいないところいないところと進んでいくと、三本滝まで来てました。

はて、どうすっかな。
バス停があるな。なんとなく時刻表を見てると大会関係のおじさんに話しかけられる。

あと15分でバスくるよ。
上はどんな感じですかね？そりゃあね、もうノーム。
GNOMEですか。
明日出んの？
ええ、初めてでして。
これ見るといい。（絵の地図でコースレクチャー受ける。不安が募る）
往復いくらですか？2,400円。（微妙だがしかし）
つぅ感じで乗ることにしました。

粗い絵

きれいな絵。いずれにせよ絵。

バスは以外にも混んでて、真ん中ぐらいの席に。
やべぇバス酔い大丈夫かなと思っていたら子供なんかがいて話しかけたりして。道は進む。
いや楽しいね意外とさ。写真でも撮るかパチリ。

三本滝レストランテを見下ろす場所

いやいやそんなことしてる場合じゃない。コースを見るんだ。
といっても脇しか見えねぇ。
で、なんとか小屋までくると、もうね雲の中。風も強い。
あれ？ラピュタでこんなシーンなかったっけ？龍の巣じゃねここ？
まずいオヤジに遭遇するぞこれ。（注．オヤジは健在です）

前方も視界不良。不良。もうぐれまくり。乗鞍連合総長。
ひゃーこれが大雪渓かーってなんも見えない。
畳平についても「つきましたー」って言われるまでどこなんだかわかんなかった。
なんか広いところについたなとは思ったけど。
「三途の川ですーっ」て言われても
「そうですかー」ってなんの疑問も抱かなかったかも。

見晴らし最高

バスを降りたその足で下山バス停に一直線。ここに居る意味がひとつもないからね。
明日自転車で登るイメージがまったくできない。遭難するぞこれ。

三本滝まで降りてホッとする。そして思った。明日ねーなこりゃ、と。
あそこ対面走行運用したら事故起きる。確実に。視界10mだもん。最低でもライト必要。
リームーだわ。

一応受付して道端でしょんぼりしてると、見るからにたちの悪そうな車にクラクション鳴らされる。
くそがーと思ったら、側溝大尉さん御一行でした。
大尉さん、熊代さん、とれたまさんとご挨拶。何やら楽しそうだね。なにより。

その後会場にいったら、kk_kgchiさんに会う。自走でこられたとのことですが、あのトンネル
群を…。お疲れ様です。あとでレースタイム見たらよいタイムでしたね。
すらいむさんともご挨拶。

宿は、寮母のニホランさんのご好意で湖藤荘さん。

バキンさん、VAXじゃないほうの長沼さん、matさんと相部屋です。
食事も美味かったです。特になめこ汁がとても。
ご飯３杯食べました。大丈夫、明日は中止だから。ははは。

温泉も白濁ぬる湯。内風呂の作りも雰囲気があって最高です。
また風呂でみんなで長話。鳥海山での反省をまったく活かせてません。大丈夫、明日は中止だ

から。ははは。

うひょー雷すげーなんて思いながら就寝。22:00頃？遅いねー。大丈夫、明日は中止だから。ははは。

緊張感一切なしの合宿風景

【当日】
まあ、目覚ましもかけてなかったね。中止だから。
4:00過ぎになんとなく起きる。

空を見るとたまにうっすらと青空も見える。

…こりゃ、やるぞ…。

しかし山の上の方は霧情報。恐らく短縮だなと思った。
昨日大尉が三本滝か大雪渓までの短縮あるよと言ってたのだけれども、あの霧では大雪渓はムリだと思ってた。ではどこまで？
三本滝までの超短縮コースだろうと思った。人がたまれるところはあそこしか無いと。

それぞれレースの準備を行う。ニホランさんも入念に準備進めているようだ…え？寝てる。
DNSクラスに変更とのこと。
そのクラスも少し気になったが、自分は乗鞍走ったことが無いので一応走らないとなんともここまで来た甲斐がない。

アップは会場までの道を15分のみ。

6:00過ぎに会場入りすると、まだ開催の状況判断が続いているとのアナウンス。
自転車を並べて、荷物を預けに行ったら、おかのみずさんにばったり遭遇。
少し話す。タイに赴任するので、これがひとまず最後の乗鞍とのこと。
とてもさびしい。話している間に小屋までの短縮コースで行われるとアナウンス。

開催されるのは嬉しいが、大丈夫なのだろうかと思う。
ゴールをずらすのって結構大変だよね。想定している範疇だったのか。事故が起きなければい
いなと祈る。

30分遅れの進行ということでブラブラしているとレジェンドのお姿が。
アップジャージを着てスニーカーを履いてる。。。
あっと思って慌てて建物のなかに入る。一階はいっぱいだったので二階に上がり、椅子が合ったので座ってシューズも脱ぐ。ストレッチ。自転車シューズで無駄に歩きまわって体力消耗はイカン。

【レース】
自分のクラスの招集がかかり、スタート地点へ。時折、雨。
今年の乗鞍ボーイのニホランさんに傘をかざしてもらう。ありがたい。
ふと空を見ると虹だ！
こんな近くでこんな大きな虹を見るのは初めて。

綺麗だなー、虹のできるメカニズムってどうだったけ？なんて思っているともうスタート。
スタートでは全然緊張しない。

最序盤、グイーっと左に曲がるカーブからペース速くなる。
工事区間をぬけて、うお、ついていけない。

レースプランとしては序盤遅れてもマイペースという作戦。
本当は三本滝までは集団がよいのはわかっているが、初回ということで慎重に。その後のバーストを恐れていた。

休暇村前で、浴衣姿のおじさんに応援された、まさにその時に、千切れる。
俺も温泉入りたい。と思いつつ自分のペースで走る。

上げすぎずに三本滝。たしか19min。イメージより全然遅いなと思った。

その後淡々と登り、残り5kmあたりからOnTheLoadのかたと赤TREKのかたと三人パックになる。
OnTheLoadのかたが、「回して行きましょう」的なことを言ったので、できるだけ均等に前を引く。
きついつづら折りの区間も協力して登る。「行きましょう！」と思わず声が出る。
声掛け名人誕生の瞬間である。

赤TREKの方が徐々に前へ。
私とOnTheLoadのかたの二人になる。

残り1kmをきって500m。
下山待ちの列から、私の名前を呼ぶ声が。バキンさんだ。ありがたい。
ラストスパート。まわりは走行者が多くてカオス。縫ううように加速してゴールはどこだ！と思いながらOnTheLoadの方に先着してゴール。

OnTheRoadのかたとお互いを讃え合い、自転車に乗ったままツール・ド・フランスの山頂ゴールのように握手。ありがとうございました。

カオスなゴール地点で、なんとか下山準備。
列にならんでいると、matさんがゴールラインで射して勝つ姿を目撃。
実際にはネットタイムのあやで優勝ではなかったようですが、勝負には勝っていたと思います。
準優勝おめでとうございました。

そしてまだまだ登ってくる人がいる。
こんな天気の中、よくみんな登るなぁと素直に驚いた。まあ自分も登ったんだけど、なんか他人ごとのように感じる。

誰もみんな苦しそう。
そうだ、チャンピオンクラスだろうと、中の上クラスであろうと、ビギナークラスだろうと、みんな自分の限界値で何かをやろうとしていることには違いがなく、価値あるチャレンジなんだと思う。ゴールしたいという共通目標をもっていることは疑いなしに真実なのだ。
レースに参加するごとにこういう風景に心打たれる。
私は人がなにかを共有するということは、こういうことなのではないかと感じている。
感情の起伏というキーが必要なのだ。

下山して、同宿のみなさんと少し話して、露天風呂をいただき、宿を後にする。
いやー露天風呂はあまり期待してなかったんだけど、こじんまりしてるけど、凝った作りで、すごくよかった。

その後松本の、「さかた」さんによって大量のおやき購入。

家に帰ってからのお楽しみ

長い帰路。レース後の車の運転は確かにきついのだが、その代わりにいろいろ考えることができる。
乗鞍は一回走ればいいかなと思っていたけど、今回は短縮レースだったし、畳平は見てないし、どうするか。あさださんにも行ってみたい。
実は乗鞍コロナ観測所に行ってね～し。

今の時点では来年も出てみようと思っている。
来年のターゲットレースにしてみてもいいかなとすら思っている。
どうするか。
来年になったら考えよう。
楽しかった。

【リザルト】
49:26 男子E30位