2013年6月30日日曜日

ツール・ド・Mt.ささもり


[天気]霧雨
[アクティビティ]レース

LinkTOHOKプロジェクトのシリーズ戦3戦目に参戦してきました。
私が参戦するのは鮫川村とここ松川(水原)で行われる、ツール・ド・Mt.ささもりの2戦目になります。

鮫川村に続いて上級者での参加。しかも公道ロードレース。胸の高鳴りが抑えきれません。吐きそうです。

前日にゆらゆらと現地入り。
道すがらガンダムなどに遭遇しつつ。
突然こんなものが道端の空き地に(推定2m)

16:00位に試走をしてみたところ、かなりのアップダウンがあるコース。

おおまかに4回くらい大きな坂がある。
1周10kmを4周するレースになります。
各周回8分で足切りになる。。目標は完走ということになりそう。
さて何周走れるかな?楽しみで吐きそうです。

試走後、本宮での調査活動を終えられた鰻ライダーと合流。
いやー話がつきませんね。福島西までの一本道なはずなのに道を間違えたりしました。

晩御飯は、ちょっと調べて気になっていた「めん屋うから家から」さんでラーメン。
美味いです。スープは喜多方系で麺は喜多方のを2倍くらい太くした感じ。
このロケーションでこれだけ真面目な仕事やっているのはすごいことです。
マツモヴィッチさんのチャーシュー麺
予想外のグルメ的満足を得てホテルへ。うーん最近温泉成分が足りてないなぁ。


朝起きてみるとまったく想定してなかった雨。霧雨ではあるがレースはウェットコンディション。
ついに雨レースか。モーゼ引退。ツール・ド・Mt.ささもり参加のみなさまには力不足をお詫びいたします。

今回はちょっとPM使いたかったので、アルミクリンチャー with PRO4の25Cをたまたま履いてきていた。
Di2でもあるので、変速も心配ない。
あれこれ考えないほうがいろいろうまくいくタイプ型人間です。

6:30位に会場入りして受付後まったり準備。
少し肌寒い。雨も止まないのですこしどんよりする。
アップも無し。

開会式後、選手招集。
緊張感皆無の中、スタート地点に並ぶ。
気づいたらポッケにiPhoneが入っていた。なにに使うつもりなのかい?

パレードで本コースまで走る間もすでにスピードが出ている。
ちなみに、体的なコンディションはよく、わりと走れる感じがあった。おぼろげながら。

コースインしてスタート。。。いつしたかはわからない。とにかくレースが始まったっぽい。
ワット見たらとんでもない数字がでてる。こんなんでどこまで行くつもりなのかなこの人達は。ハハハ。
とにかく落車にだけ気をつけて集団中頃でこなしていく。

まあ、なんとなく徐々に後ろに下がっていき、1周目のダムのKOMのところですでに集団から遅れはじめる。
なんかやっぱり周りに人が多いと走りづらくて下がっちゃうんだよねー。脚はあったと思うんだけど。
たぶん精神面になにか問題があるのだろう。

そこからは一緒に落ちた人と2人でマイペース走行。
まあ集団からは遅れていくわけで。。。

2周目。
出し切ろうと積極的に前を引く。二人ですが。
そして積極的になるのが遅いよ君。

一緒に走っていた方を観察するに走りがうまい。抜くところと締めるところを知っているというか。
一方、自分は常に最高出力で走ろうとしてしまう。下りでも踏む。とてもエネルギーを無駄に使ってしまっている感。
このへんが経験なんだろう。
ピッチャーでいえば1球で1アウトとるか10球かかってしまうか、みたいな。
彼を振りきってもなんの意味もないし、そんなつもりはないのだが、前を追う気持ちがあるのでペースを時折上げてみる。
しかしピタリと彼はついてくる。たまに前を引いてくれませんかと視線を送ると、ちゃんと前に出てくれる。なんかこの感じが面白い。まるで影のようだ。

3周目。
入るところでトップとの差が3分。ここで影が話かけてきた。
影「厳しいよね?」
俺「大丈夫でしょ?」
影「いやー」
俺「とにかく行くしかないじゃないですか」
影「もう限界っす。いっぱいいっぱいです」

とか言いながら、180℃ターンなんかはスパっと曲がるし、坂も登れている。
きっと走りの計算ができる人なんだろう。
結局降ろされるなら、早いほうがいいということなのだろうか。
でも、私はそういうのがあまり好きではない。羽交い絞めされるまで走り続けるよ。
彼には彼の、私には私の考え方があるので、仕方がない。
では、ここでお別れしましょう。
べらぼうに力が残っているわけではないけど、時間的な問題で足切りにならなければ、自分のレースペースで最後まで走り切る自信はあった。おぼろげながら。
少し踏んで、切り離しにかかる。
さらば俺の影。短い時間だったけどランデブーできて楽しかったよ。

長い坂を登り切って更に踏む。平地もこれでもかってくらい踏む。
メーターに鼻先が触れるくらいの前傾姿勢。サドルはオケツに突き刺さってる。
しばらくして何気なしに後ろを見ると、いるじゃないか!影が。
なぜかわからないけれどジーンと来た。
不思議そうに彼の顔をみたら、先頭交代してくれの合図と勘違いしたのか前を引いてくれた。
いや今は結構です。

完走を目指す。
この周を乗り切ればそれは成る。
どうしたら、もっとうまく(=省エネで)走れるかなぁと考えながら踏むが、うまくできない。
まあいいか気持ちいいから。気持よすぎて吐きそうです。
1周は10kmなのだけど、あっという間に過ぎていくのが不思議だ。ヒルクライムとは全然違う距離感覚。

そんなこんなで、最終計測地点が近づいてくる。
えーと、なにか赤いものが振られている…旗だ。

あーあ、ダメだったかー。ですねー。という感じで収容。

影さんにお疲れ様でしたと声をかけようと思ったら、いない。どこにもいない。
ついさっきまですぐ後ろにいたのに。
そういえば、彼はゼッケンをつけていただろうか?。彼の顔、服装をを思い出そうとするが、はっきりとは思い出せない。自転車はなんだった?
彼はほんとに実在したのだろうか?
そう、影は苦しさが生み出した幻覚だった。

ということは一切無く、たんに自転車置いて座ってた。
お疲れ様でしたと挨拶をする。

お話を伺うと影さんはその昔、実業団で走っていて最近レース復帰したとのこと。
得意な種目はダウンヒルです!と言ってました。
あまり活躍する場はなさそうですね、と忌憚ない意見を述べておきました。
初対面なのに和気藹々と話すことができたのは、やはり二人で苦しさを分け合ったからに違いないと思います。
まるで急造のチームメイトのように。
面白いなぁ。

メイン会場の水原小学校まで戻り、お楽しみのお食事タイムです。
なんと、本格的な手打ち蕎麦でした!しかも天ぷら付き。すばらしい。
水切りがいま一歩でしたが、十分に香りある蕎麦で、レベル高杉でした。これはいい。
あといろいろ入った汁。美味い。あと揚げ大福とまんじゅう。美味い。

LinkTOHOKUの食事はレベルが高い
体育館の特設蕎麦工場「藤八」さん
目標達成はならずではあったけれども、自分のレースを走れたという満足感はあります。
まあクラスミスという面は否めないですが。
あと、感じたのはロードレースでの坂の登り方はヒルクライムとは全然違うということです。
影さんにも言われたのですが、坂ではドンと踏まなければダメですね。集団から遅れたら終わりなので出し惜しみしてはダメです。
逆を言えば、ロードレースのようにヒルクライムを走ると失敗するということですね。

ヒルクライムではない、実業団ではない、公道レースという自転車イベントは貴重だと思います。

初めての開催ということで運営面でいろいろ不手際はあったかと思いますが、前向きな意見を出しあっていければ、よりよいものになるのではないかと感じました。
ちなみに山岳ポイントとスプリントポイントをタイムに反映するのは難しいと思います。

11月にはこの場所で若干コースを変えて(平坦を多くして)栗村修杯が行われるとのことですので、興味のあるかたは是非。

上級リザルト。僕には関係ないですが。

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